質問者AGさん 「当方、MBA留学を目指している20代中盤の会社員です。MBAに限らずアイビーリーグの大学院に行くにはGPA3.8近くないと厳しいと聞きました。GPA3.1程度の自分に望みはあるのでしょうか。。。」
僕「ご質問ありがとうございます。MBA留学目指しているんですね。素晴らしいです。是非初志貫徹で実現されてください。
ご質問は、アイビーリーグの大学院に行くにはGPA3.8近くないと厳しいのかとのことですね。一般的にGPAは高ければ高いほどいいキャンディデート(候補者)といえます。好成績を取ったということはコースワークがきちんとできるという証なので、GPAは重要な要素の一つとなります。確かにGPA3.8以上の話はトップスクールで耳にしますので、多分そうなんでしょう。しかし、その一方でアメリカのように世界各国から集まってくるキャンディデートの学部時代のGPAは、卒業した国や大学で基準がまちまちです。アイビーリーグの大学院もスクールごと、学科ごと、プログラムごとに基準が違うのでGPAが低いからといって諦めるのは短絡的、もったいないと思います。駄目でもともと願書を提出してみてはいかがでしょうか?他にTOEFLのみならずGREやGMAT、職務経験などを考慮する場合も多いです。 質問者AGさんはGPA3.1程度とのことですが、望みが全くないとは言い切れません。他の基準でアウトスタンディングなところをアピールできれば可能性はあると考えていいでしょう。
アイビーリーグの大学院留学でのおすすめは、流行に乗っていない比較的人気のない学科・プログラムに注目するということです。そういった学科・プログラムは定員割れしているほどキャンディデートを集めるのに苦労している場合もあります。僕の場合、マテリアルサイエンス(材料科学工学)の半導体・原子炉材料分野での計算機シミュレーションが専門だったのですが、コロンビア大学の材料科学科は当時大人気で僕は落とされました。しかし僕が入学した、天然資源・鉱山学部が前身の地球環境工学科は新しい名前のため知名度が低く当時人気もありませんでした。さらに、その頃はブッシュ政権で、環境問題は後のオバマ政権程重要視されていたかったので、環境工学科はアメリカ人にも留学生にも見向きもされなかったのです。
かつて大人気だったアップルのデバイスiPodもいろんなカラーの製品が出ていました。一時iPodは入手困難で入荷待ちが多かったんですけど、同じiPodでも、白ではなくパープルやゴールド(黄色)は不人気で入手可能でしたよ(確か)。色によって需要も微妙に違うのです。そして同じようにアイビー校も競争が激しいですが学科・プログラムによって微妙に需要が違うのです。
将来のどんな専門がブームになるかわかりませんし、どんな業界が繁栄するのか予測できないものです。また時代によって業界の凋落がはっきり表れる場合も多いです(僕がやった日本時代の半導体研究(1990年代)とコロンビアの環境学研究(2000年代)がいい例です)。 とにかく挑戦してみるといいですよ。
励みになれば幸甚です。応援しています。
マサトナカムラ」
素晴らしいチャレンジですね!ちょっと違ったアプローチとしては、WES(北米基準で成績を再評価するサービス)を通して自分のGPAを評価してみるのも良いかもしれません。日本のGPA評価はすこし厳しめで、WESの評価で上がったという話はよくあるようです。北米基準で自分のGPAがどれぐらいか知るのもよいかもしれません。shorturl.at/loOU9