【質問答えます】長年の夢であるアメリカの大学院。30代で英語の問題、職の問題もあり、不安もあります。

質問者Yさん、「いつもtweet楽しみにしています。まさとセンセーのtweetやオープンオフィスアワーを拝見していたら、長年の夢であるアメリカの大学院にむけて頑張ってみようかなという気持ちが沸いてきました。ですが、30代ということや英語の問題、職の問題もあり不安もあります。何か一言いただけたら嬉しいです。」

僕「ツイートやオープンオフィスアワー観ていただいてありがとうございます。アメリカ大学院留学が長年の夢だったんですね。頑張ってみようかなっていう気持ちやノリは大事だと思いますよ。30代で英語の問題、職の問題で不安なのもとてもよくわかります。

ただ、残念ながら(もしくは幸運にも)心配は無用です。大学院で勉強するのに30代であることは全く関係ありません。英語も今から初めて問題ありません。職については今の時代、アメリカだろうが日本だろうが大企業であろうが、中小企業であろうが、事業主であろうが、どのみち保証はありません。気持ち的に不安だというは痛いほどわかります。僕も不安でした。僕は留学する前の年に日本で脳梗塞をおこし障害が残りました。そしてNYに来て留学を始めた月、2001年の9月に 911の悲劇で街は大混乱になり、結局5000人以上の市民が命を落としました。アメリカ本土を同時多発で攻撃され、人々は狼狽していました。戦争が始まるとささやかれ実際イラク戦争が始まりました。それが僕のアメリカ生活の始まりでした。不安でしたよ。ただ、結局どこにいても何をやっても不安は残るものなのです。恐怖でおびえるかもしれません。でもそのチャレンジしようとする行動が尊いのだと思います。孤独の中、震える足で一歩踏み出すその勇気が、Yさんの感動ストーリの始まりだと思うのです。

アメリカ社会がユートピアで理想的だとは思いません。ここでもいろいろな問題を抱えています。テロ、貧困、銃暴力、人種間格差、失業などの社会問題は数えたらきりがありません。でも、少なくとも日本以上に女性は社会に進出しているし、次から次へと新しいイノベーションや産業が発達し、いまだに世界経済をけん引し続けています。そして、世界中の人が住んでみたいと魅了させる根拠:”アメリカン・ドリーム”がこの新大陸にはいまだに存在しているんだと思います。 自由と正義を重んじる心や民主主義の恩恵が、独裁国家や共産国家出身の人を惹きつけているのかもしれません。

Yさんは「何か一言いただけたら嬉しい」とありますが、僕の一言より大事なもの<あなたの”長年の夢”>を大切にしてください。優しい声をかけてあげてください。 その”長年の夢”は産まれてからずっとYさんに気付いてもらうのを待っていたかもしれません。これからは、その ”長年の夢” にミルクを与え育て続けてください。”長年の夢”という赤ちゃんと一緒に成長するのです。その赤ちゃんが大人になる頃には、Yさんの大学院留学は立派に叶っていると思いますよ。

応援しています。

マサトナカムラ」

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