エントリーレベルのエンジニアのポジション
学生「エントリーレベルのエンジニアのポジションでも経験が1-3年必要って書いてあるんです、無理です」
僕「だから学生のうちにインターンをやっておくのが重要なんだ。インターンの経験は?」
学生「ありません」
僕「職歴は?」
学生「スーパーマーケットでキャッシャー(レジ打ち)をしてました」
僕「違うよ。エンジニアの仕事。メカのデグリー(学位)取ってキャッシャー続けたいの?」
学生「。。いいえ、エンジニアになりたいです。」
エンジニアになりたいです。でも職歴なし、インターン経験なし
僕「そのスーパーマーケットでなんか小さいことでもメカっぽい作業やらなかったの?もし僕がレジ打ちでバイトしてたら何か必ず見つけて自分の技術を使うよ」
学生「。。。」
僕「例えばカート置場が雑然としてたのでレールをハンマーで叩いて広げたらスッキリ収納できて、来た客にも喜ばれたし、店長にも喜ばれた、とか。レジの仕事プラス何かを自分でみつけて行動し、少しでも自分のキャリアの関係していることに近づける。君は本当にレジ打ちしかやらなかったの?」
学生「レジ打ちが僕の仕事でしたから。。」
僕「何かメカや力学に関する問題なかったかい?小さいことでもいい。例えばカートの半分が古くて重い。その殆どにキーキー音が出てたから自分で潤滑オイル買ってきて勝手に全部オイル挿して褒められたとか?」
学生「うーん店長が棚を増設するときに板を抑えました」
僕「。。」
しょうがない、レジュメにこう書こう 『xxスーパーで。。
僕「うーん。君の人生の唯一のプロフェッショナル・エクスペリエンスがスーパーのレジ打ちで、棚の板を押さえたのがメカっぽい仕事。。テクニシャン以下だなあ、やっぱエンジニアには程遠い。。」
学生「はあ。。」
僕「しょうがない、じゃあレジュメにこう書こう 、『xxスーパーでレジ係勤務。陳列棚増設プロジェクトに従事。力学的アドバイスとハンズオンスキルを駆使しマネージャーをサポート。その結果、商品陳列を2%増やすことに成功した。』これでどうだ?ウソは言ってないだろう?」
学生「何で2%って知ってるんですか?」
僕「知らないよ。ただ、 C-Town(ニューヨークにあるスーパーのチェーンの名前)は最低5アイル(通路)ぐらいあるでしょ?各アイルに左右7棚分の長さで4段あると仮定して280棚、四方の壁にある冷凍棚と合わせてざっくり300棚。増設したユニットに4−8棚付いてるとしたら1.3%から2.6%になる。間を取って2%にしただけ」
学生「はあ。。」
レジュメをアップデートしてどんどん応募
僕「この書き方の方が単にスーパーのキャッシャーやってました、よりもエンジニアっぽくなる記述でしょう?レジュメアップデートしてどんどん応募しろー」
学生「でも僕が勤務したスーパーのアイルは5列じゃなく7列ですよ。」
僕「そこかよ?算数ぐらい自分で計算しろー。もうー、みんな集めて講義だー」
これが僕の学生のためのNYでのエンジニアの就職活動を解説する【レジュメ・ワークショップ】
を開催した理由その3